2021-06-28

未来予想図(アボカド編)

3年続けてアボカドの苗木を毎年少しずつ、
おおよそ100本ぐらいになったので
そろそろ終わりになりそうである。

もちろん堆肥ナシ、肥料ナシの植え付けで
黒マルチによる水分保持と竹の支柱による
いつもの垂直仕立て+100均の遮光ネットなのだが
これが柑橘とはもちろん成長が異なるので
少しヒネった仕立て方になっている。
アボカドの主要産地を目指す松山市が
植栽を推奨している4種、
ベーコン、フェルテ、ピンカートン、ハスの苗木が
毎年いずれもすこぶる状態が良いことも大きい。
3年目にしておぼろげながらまとまってきた。
(が今年で打ち止め..)

以下が現在までのまとめ。

① 春ではなく梅雨にかかる頃に植え付ける。
苗木が届く春から日陰に置いて気候に慣れてもらい、
この間に出ている枝や芽を全て垂直に縛る。
通常の道法メソッドは5本選んでそれ以外は排除だが
アボカドに関してはその作業を行わない。
垂直仕立てのいわゆる、「間違ったトマトの垂直栽培」だ。

②植え付け後の芽かきもしない。
しなくても1年目で3m以上余裕で伸びる。
一番強い枝が極端に伸びるので芽かきをすると
木の下部がスカスカになり、風の強い島嶼部だと心許ない。
そのわりには選んだ他の枝の伸びはいまいちだということに気が付いた。
花芽は出ないか、問題にならない程度。

③2年過ぎたら垂直を解放し一番長く太い枝を
しっかりした支柱で斜め誘引、
(もちろん立ち枝だから絶対に切らない!あくまで誘引)
背面上向枝がすぐに芽吹いてくる。
これに花芽をつけるのは柑橘と同じ。
木が斜めの異様な光景だがすぐに基部側から
バランスを取ろうとして良さげな芽も吹いてくる。

柑橘栽培が盛んな場所はアボカド栽培にも適地だと、
一般的には聞くが松山市が推奨しているのにも関わらず
この島で植栽が盛り上がらないのは普段アボカドを食べない、
もしくは馴染みがない年配の柑橘農家が今更?というのが一つ。
もう一つは成るのに7〜8年かかる?!
花が咲くわりに果実が止まらない..

(ちなみにアボカドの花から実がつくのは1万分の1の確率)

などという、
いつの話かわからないような栽培上の
ネガティブな通説や先入観だ。

私たちはトライするに決まっている。
とっくに成功している先達が全国にたくさんいらっしゃる。
そしてアボカドは交雑種も含めると1000種類もある。
もちろん耐寒性やその他の条件で数は限られるがそれでも
高接ぎによる少量多品種園にうってつけである。

アボカドも柑橘の直花、有葉花の違いのように
有限花序と無限花序がある。もちろん狙うのは後者。
そして受粉→結実からの実止まりには環状剥皮が有効らしいが
これも道法メソッドによる剪定に置き換えられるかもしれない。

最初に植え付けた何本かには果実が止まり始めている。


秋には受粉タイプの違う品種を高接ぎして、

(ミツバチやハエよりも姿の多いアリによる受粉を狙うため)

黒マルチを剥ぎ
来年からいよいよ着果を目指してみる。
100本も成り始めたらこれはこれで袋がけなど大変になるが
今はもう、楽しみしかないわよ♡