2023-05-16

「開拓史パワーツール編」

最初は剪定バサミやノコギリ、
ホームセンターで購入した低排気量の刈払い機、
お借りしたチェンソーぐらいだったと思う。
最初の1反ほどでいったいどれほどの日数をかけたのだろうか?
去年の時点での作業効率の進化は比べようがない。

長野の山小屋時代にはチェーンソーの刃を研ぐことさえ知らず、
界隈でダントツの素人ぶりを自他共に誇っていたが
何年かかけて道具を揃え、それぞれの区画の植生の様相によって
柔軟に作業手順を変えていくことを覚えていった。
最後にはほとんど一人でツル性の植物が巻きついた雑木林や
巨大になりすぎた防風林を次々に倒し鬱蒼としたジャングルを
あれよあれよと前進することが可能になった。

新しい道具やオプションが次々に出ているご時世なので
これがベストとは言い切れないものの人力開拓セットは以下である。

まずチェンソーの”MS170 C-E”
初期に購入したスチール社のホビー用の安いチェンソー。
ガイドバーを替え、角刃をつけ、オイルや混合油にこだわり
エアフィルター等のメンテナンスに気を配り
あーでもないこーでもないとダブルベベルのヤスリでの目立てに
試行錯誤しながらついには終わらせてしまった..
このお手軽な機種でどれほどの仕事をしてもらったのか、
大きさはほぼ同じだが価格差は4倍以上の
MS241C-Mという中型機も最近ラインアップに加わったが
ついに出る幕はなかった。
ハスクバーナやマキタのバッテリーチェンソーもあったが
ほぼ参加していない。

それからMAXの電動剪定バサミ、”ザクリオ”
ノコギリや手動の剪定バサミでは終わりがなく当時で18万もしたが
思い切って購入してみた。
今でこそケーブルのないバッテリーの電動バサミが溢れているが
切断パワーの面でもケーブル付きで両刃が動くこれは大正解だったと思える。

そして刈払い機の”FS131T”
これもスチール社。もう、スチール様様。
ホームセンターで購入したEcho機が厳しい作業条件に
悲鳴を上げていたのでもう少し経費を出せれば
これぞベストな機種もあるにはあったが、
さしあたって手の届く範囲でパワーのある機種を購入した。
これはデフォルト使用でクリアリングソーの2枚刃だったが
最初は金属製の一般的なチップソーから
次に日光製作所の笹刈り刃へと移り、研いだ。
そして最終的にオレゴンの3.0mmのシュレッダーブレードになった。
これがどこから手をつけていいか呆然とするような環境において
飛躍的に作業を進めさせることになった。
横に振るのは補助的で、基本的には上下に振るため破壊王となって
御構い無しに進むことができたのである。
ただし粉砕した様々な破片が容赦なく吹っ飛んでくるためガードが絶対で
このフェイスガードの面に向きによっては太陽光が微妙に反射して
拓けてくると逆に神経をすり減らす時間帯もそれなりに多かった。

以上の3種のパワーツールで
まだ開拓を続けても良いとさえ思える体力的、精神的なこの余裕。
いやしかし、これだけやってもまだ1町=10000㎡手がけただけである。
ましてやスキルアップなどおこがましい。
まだまだ3流やな..wと遠くのSさんに再度笑われる不安は、ある!

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