2021-05-07
山を越えればさらなる峰々が見える。
妻が夕食後に毎日ひとつづつ、
商品から外れた不知火の果実を
召し上がっておられたのだが
小玉とはいえ目安としていたBrix値
20℃をあっさり越えていくので
次第に驚きも無くなっていった先月。
25℃なんていうものも出ていた。
厳密に言えばBrix値=糖度ではないが
当園の未来にとって幸先の良い始まりには違いない。
明確な理由はいくつかわかる。
不知火は園地を受け継いで今年が初年度、
慣行栽培による残存窒素が相当残っているとふんで
施肥はリン酸、カリウムを少々施したのみとした。
それから
切り下げ剪定の超密植状態、例によって
オーキシン分泌をめいっぱい刺激した。
他にも思い当たる節はあるが
木は今のところ大丈夫か。
芽も吹いている。花芽もついている。
果樹は栄養成長と生殖成長を
繰り返して一年一年を過ごしていくのだが
こと不知火に限ってはそのポテンシャルから
栄養成長を人の手で最後まで継続させる手もある。
しかし、僕達は別のアプローチを採ると思う。
冬から春にかけての能動的な樹勢回復と、
温州みかんも中晩柑も、一様に外皮が分厚い..(T T;)
という当面の課題をクリアしていけば
植物ホルモン達がワァァーっと飛び出してくるような、
そんな次のステージにいけるはずである。
すでに終わった品種や..と話すこの周辺の
農家さんは多いがこの果実の熟度の、
群を抜く伸びしろを目の当たりにすれば
個人販売の僕たちにとって到底無視できない品種である。
ともかく不知火のシーズン1終了ー!
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